ブレイクスルー感染2.7%を、どうとらえるべきか
- 2021.07.16
- 時事
イギリス軍「クイーン・エリザベス」空母で、約100人にブレークスルー感染が起きたようです。
乗組員2700人はファイザーかモデルナかはわかりませんが、全員ワクチン接種2回を接種済だそうですので、
ブレイクスルー感染は約2.7%です。
ここで感染症の専門家の意見を聴きますと、今回のコロナ禍は、さらに5年以上収束するまで時間がかかる、という方がおられます。
収束というのは、現在の通常の風邪と同様の感染力に落ち着いていくという趣旨です。
ワクチンは絶対ではありませんので、その立場であれば、現在の東京同様の感染対策を行い、経済活動も制限していくことになります。
正直、さらに5年以上といわれますと、私は事業を行う立場として、かなり、ビビッています(笑)。笑い事ではないです(笑)
では、私の私見ですが、
デルタ株のような変異は数年発生するかもしれませんが、経済活動自体をまわしていくことはワクチン接種を重ねることによって、可能である
と、考えます。
その理由としましては、変異株に対するワクチンのブラッシュアップに対する考え方の違いにあると思います。
メッセンジャーRNAワクチンの特徴は、その開発スピードにあります。
すでにファイザー製薬は、デルタ株に有効なメッセンジャーRNAワクチンを開発済であり、欧米の規制当局にブースター接種の認可を申請しています。
メッセンジャーRNAワクチンを3回以上接種することになるかもしれませんが、経済活動を拡大していくことは可能でありましょう。
補足;
・メッセンジャーRNAワクチンがなかったら、私も、さらに5年以上収束するまで時間がかかる、と考えるかもしれません。
生ワクチンや不活化ワクチンを、今回のファイザーのようなスピードで開発することは困難です。
・ワクチン副反応の是非を、ここでは触れておりません。10年後に副反応がでることも否めません。
が、例えば、あと5年とか現在の日本のように自国での食物自給もエネルギー供給も低く、公共インフラも老朽化し、都市部中心での経済システムでGDPを生産している国で、
これ以上、経済を抑制することは、10年後の副反応よりも、経済が死んで、そして医療も、さらに疲労困憊する、医療崩壊していくことが先に始まるのではないでしょうか。
・現時点で、生ワクチン、不活化ワクチンが、メッセンジャーRNAワクチンよりも安全であるという根拠はあきらかになっていませんし、
また、変異株に対する治療薬の有効性も十分な治験数ではありません。
・メッセンジャーRNAを接種後、接種した液はタンパク質として死滅していくのですが、死滅しないで、いつか逆転写をして増幅していく、というケースは現時点では見当たりません。
・すごく無責任ですが、人類は、現在の資本主義、モノ、金、だけでなくヒトも動く自由貿易体制では、メッセンジャーRNAワクチンに、頼るしかないと思います。
自前主義になってはきますが、現在の自由貿易体制を変更する、スイッチングコスト、とくに時間は5年以上かかることは確かでしょう。
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