<取扱注意>倒錯者の戦略

<取扱注意>倒錯者の戦略

今日お話するの戦略は、危険なテクニックですので、取り扱いに注意を要します。

戦略の骨子は、以下です。


<強固すぎる物語や装置、そしてその制度にどっぷりと浸かった凡庸な人物に対しては、倒錯的に対応する>

です。


あえて分かり易く例をあげましょう。

男はビッグな夢にむかって、成り上がる。

そのような「男らしい」信念を持っていて、ビッグな夢のためには、彼女にも暴力をよく振るいます。

しかし、暴力をよく振るうのですが、あなたの親友の女子いわく、暴力をふるったあとは、

「私だけに心を許してくれる」

そうです。

つまり、イケメンな、その男に、あなたの親友の女子は、心底、惚れきっているのです。



何度も暴力を振るわれているので、あなたは、本当に、親友のことを思って、勇気を出して次のように、言います。


<彼と、少し、距離を置いたり、一旦、別れたれた方がいいんじゃない ? >



が、親友はあなたに激怒します。のみならず、あなたは、親友から、逆恨みをかってしまいます。



こういう、事態に面した時、私たちは、どうすればいいのでしょうか。

二つ方法がありえましょう。


方法1;

結局、親友の女子本人が気が付かないと、どうしようもないことなのですから、放っておいて時間の経過を待つことでしょう。



方法2;

あえて、

「その彼氏は、たまに暴力をあなたに振るうけど、それは、あなただけのことを、すごく愛している証だと思うよ。

優しいほど、暴力を何度も振るうというし、もっと、彼と過ごす時間を長くしたり、

彼との距離をもっと深くしてみる方がいいよ。

そこまで、仲良くすれば、暴力も振るわなくなるみたいだよ」



と倒錯的にアドバイスをしてあげるのです。


さすがに心底、惚れきっている女子も、百回ぐらい暴力を振るわれると、自分で、


「あれ、何か、おかしいなあ」


と思う可能性があります。

つまり、彼女の表層しかみていない点を拡大させて、表層から亀裂を生じさせる、

のです。



上記のような場合、多くの方が、方法1をとるでしょう。


しかし、親友の彼女とあなたが、<運命共同体>の関係であり、早く、親友の彼女に、 不自由を不自由と感じさせないと、

例えば上記の場合、男と早く別れさせないと、あなたも、滅亡するという立場であったら、どういたしましょうか。



この場合、方法2を、採らざるをえないこともあります。


ただし、方法2をとる場合、あなたが、半ば本当に、その男のことを、よいと思って動かなければならハズです。

自分も、その男に惚れるかもしれないくらいにならないと、あなたの「説得」は、確実に親友に伝わるでしょう。



補足;

ある意味で、あなたは二重スパイの身になります。

二重スパイのほとんどは、畳の上では死ねないとききます。

しかし、人を不自由にする、目に見えない<制度>がみえているあなたには、

我々は、そのような難しい立場におかれている、

ということを、意識して動かなければならない、

そしてそのような運命があることを、受け入れるしかないのかも、しれません。