贈与=人を圧倒すること:ビジネスパーソンが密かに抱く<うしろめたさ>の乗り越え方
ポトラッチという人類学の用語を、ご存じでしょうか。
過去のインディアン等の未開社会において、行われていたのですが、自らの富や財産を相手に惜しげもなく、相手に贈与する、儀式のことです。
過熱すると、大量の毛布やカヌーを燃やしたり、銅板を打ち砕いたり、自らの貴重な財産を破壊することもあります。
私が、ここで思うことは、
贈与=相手を凌駕すること。自分自身の威信を高めること。
です。
私は、精神論をお話したいのでは、ありません。また、過去に戻れ、と言いたいのでもありません。
ビジネスパーソンおよびその組織が、顧客等と取引をする際に、二つの葛藤を抱えます。
一点目:お客様から、多額の報酬を、自分が得ることです。
二点目:上記の一点目とは反する気持ちです。お客様への後ろめたさ、に近いものです。具体的には、わたくしどもが、お客様にいただいた報酬に、みあったプロダクトを提供できているのか、という疑念です。
上記の二律背反があるのならば、自分の事業にアクセルとブレーキを踏んでいる事になります。
では、この二律背反に陥ることがなく、お客様にも、自分自身にも、爽やかな気持ちのみを残す方法がないのか、、、
わたくしは、あると思います。
お客様にいただく報酬以上のプロダクトを、お客様に提供する、とコミットすることです。
相手へのサービスに全身全霊を傾けることです。
ここまで、情熱的に全身全霊を与えていると、相手との、つまらない駆け引きや、
自分の自信のなさ、自分は成功に値しない人物であるという思い、自分の引きこもり、
といった、つまらない自己規定を乗り越えていくことが、できるはずです。
補足;
しかし、今は、世知辛い世の中です。本当に詐欺まがいのことをして生活している方も、いらっしゃいます。
そのような、やつバラとは、ビジネスに限らず、そもそも、相手にしないことです。
Win- Win でなければ、取引をしないことです。
また、会社の立場上、そのような、つまらない方と取引をしなければ、いけないときは、
その方々は、ずっと、自分自身の威信を下げている、ということを理解して、あげましょう。
最近、エリート官僚が、詐欺まがいのことをして、逮捕されたようです。
警察の車の中での、彼らの顔に、あなたは、彼らの自信を、少しでも見いだせたでしょうか。
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