<勝ちに不思議の勝ちあり 負けに不思議の負けなし>

<勝ちに不思議の勝ちあり 負けに不思議の負けなし>

冬至も過ぎ、今年もあとわずかとなりました。

時が、過ぎるのは、はやいですね、、、



今日は、プロ野球の野村克也元監督の言葉をお話したいと思います。

勝ちに不思議の勝ちあり 負けに不思議の負けなしという引用は、もともと剣術士の松浦静山の言葉からです。

不思議 は 偶然 と同義と考えてよいと思います。



この言葉は教訓として、


・自軍の態勢は自主的に作ることはできる

・自軍が、負けないように努力をすることは可能である


という主体性を示唆していると思います。

自軍はコントロールできますが、 敵軍はコントロールできません。




とくに、この言葉で一番、私に刺さるのは、


<敵軍に偶然にも勝ったとしても、それは、自軍の実力であるのか、否かは、別である>


という点です。


確かに、敵軍が、たまたま、エースの投手の爪がはがれたり、風が強くて守備でエラーをしたり、

4番打者がスランプに陥っていたりすれば、自軍の態勢が不十分でも勝ってしまうことはあります。



つまり、


<たまたま、その勝負には勝っても、勝負内容がよくなかったので、あれば、さらに改善の余地がある>


ということでもあります。


野村監督は、「敵は我にあり」という本も書いておりますが、

主体性、勝負へのストイックさ、そして自分の心の有り様を、冷静に見つめていた方だったのだろうと思います。



敵は我にあり、その謙虚さを私も、持ち合わせていたいと思った次第です。