悲しき中東;そして米中貿易戦争も、さらに長期化する
以前、
米中貿易戦争 4つのシナリオ
という投稿をしました。
少し角度を変えて、米中貿易戦争も含めて、現在の中東の混乱をお話したいと思います。
昨今では、イスラエルとハマスが停戦合意をしました。
しかし、イスラエルとハマスだけでなく、イスラエルとその敵対する国家との緊張関係も、今後、長期的に、さらに強まると私は考えます。
中東の問題は複雑極まりない、のですが、アメリカが中東の軍事拠点から、少しづつ確実に撤退をしていくと、私は予想します。
イスラエルやサウジアラビアの建国には、アメリカが深く関与しています。
また、アメリカには、巨額の資産を保有するイスラエルを支援するハザール系ユダヤ人も、多くいます。
バイデン大統領もイスラエルとの友好な関係を示しています。
にもかかわらず、アメリカ政府は中東に関与しなくなっていくと考えます。
また、他にも、中東が不安定になる要素が、あります。
例えば、
・アメリカ政府は、アメリカの3大軍事拠点、つまり中東、極東、ヨーロッパを財政的に維持できないため、中東の軍事拠点の優先順位を下げざるをえない
・アメリカ政府にとっては、中国の軍事力が増大しており、東シナ海や南シナ海といった極東の軍事拠点を強化せざるを得ない
・中東を、裏で、うまくハンドリングしていたロシアも、ロシア国内での経済が、うまくいっていないため、中東に関与している状況にない
・EUやイギリスは、今回のコロナでの打撃で経済が疲労しきっている。さらに、移民問題や南北問題を抱えている。(ただし、パレスチナ等の難民は受け入れるでしょう)
・アメリカにいるハザール系ユダヤ人で、イスラエルを支持してきた人物が高齢になってきている。また、ハザール系ユダヤ人の三代目や四代目等の若い世代は、イスラエル建国自体に疑問を持っている。
・トルコも、トルコ内部の分裂を回避することに注力しており、中東に関与している余裕がない
等です。
日本人からしたら中東の混乱は、大きな影響がない、と思うかもしれません。
しかし、スエズ運河で一つの船が座礁しただけで、世界のサプライチェーンに影響を与えたことを忘れてはいけません。
アメリカと中国が全面戦争をすることは、コストが高すぎて、アメリカ政府も中国政府も、望まないでしょう。
しかし、私は、第三次世界大戦が起きるとしたら、中東が発端になるかもしれないと考えます。
中東には核を保有している国があり、その核の管理が、どうなるか、も考慮すべきです。
第三次世界大戦にはならないとしても、大国は、中東の混乱を、<実態>としては、遠くから見つめている可能性もあります。
今回のコロナで、世界は経済的にも大打撃を受けました。
コロナが終焉したあとも、中東の混乱を発端とした、世界恐慌が起きることは、否定できないのです。
我々は、やみくもに将来を悲観したり、楽観したりする必要はありません。
ただ、将来を客観的に見つめる視点がなければ、とくに、あなたが、自由貿易に関わるビジネスに従事しているのであれば、
あなたのビジネスにも影響があるということは、想定しておく必要が、ありましょう。
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